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S物語(31) 『イスタンブールの奇跡~後半』

ふたりとも若い!
あぁ、ふたりともなんてカワイイの~!(〃⊃ω⊂〃)



スチービー物語(31)
  『イスタンブールの奇跡~後半』


(※ 分かりやすくする為に、原文にはない選手交代や時間を追記しています。
   『S物語』目次 →  )

絶望的な雰囲気に包まれたドレッシングルーム。
ラファがやって来て、こう告げた。

「静かに。
 フィナンはハマンと交替だ。
 3バックにする。
 ハマンはアロンソの横、守備的に行け。
 二人でカカーを止めろ。

 スミチェルは右のウィング・バック。

 ジェラードは前気味に。
 ルイスと組んでバロシュを走らせろ。
 ピルロとセードルフは比較的ノロいから、どっちかが止めろ。
 彼らにボールを持たせないように、キープしろ。」


ラファの戦略を聞いて、沈んでいたテンションが上がった。
次にメンタル面の指示。

「頭を下げるな。
 自分はリバプールの選手だということを肝に銘じろ。
 お前たちならできる。
 ヒーローになるチャンスだ。」

ラファはチームの雰囲気を一気に変えてくれた。


その時、ファンたちの歌う「ユルネバ」が聞こえてきた。

仲間に言った。
「おいっ、聞こえるか?!」

4万人のサポーターの歌声が トンネルを通って ドレッシングルームにいる俺たちの胸に飛び込んできたんだ。

信じられない!
3-0でぶちのめされた俺たちを、こんな崖っぷちにいる俺たちを、まだ励ましてくれるというのか?!

みんなビックリして互いの顔を見合った。
「アイツラは諦めちゃいないんだ。
 なのに、俺たちが諦めてどーする!!」

ファンはいつも俺たちと一緒にいる。
風の中、雨の中、どんな災いに見舞われようと。

we'd never walk alone !


「まずは1点取って、ファンを喜ばせてやろう。
 そうすれば、もっと盛り上がって追加点も生まれるだろう。
 さぁ、行くぞっ!」

キャプテンとして、最初の1点は俺が取らなければ!
サポ


ピッチに出ると、リバプールサポの声の大きさに圧倒された。
俺の中に眠っていた闘争本能が目を覚ました。
昔から逆境には慣れている。
尻に火がついた時に不思議な力が湧いてくるんだ。
まだ45分もあるじゃないか。

おっしゃぁああああ!


ところが後半開始早々、目指す山の高さを痛感させらされた。
ミラン、強すぎだよぉ。。

52分
シェフチェンコの鋭いフリーキックをデュデクがパンチング。
そういうのを「カメラ・セーブ」と呼んでいる。
つまりテレビ視聴者向けの神セーブだ。

ミランの連中は自己満足に浸っている顔をしていた。
たとえ1失点しても、3-1で楽に勝てると。

よし、本当にそうなるか、試してやろうじゃないかっ!

ハマンがアンカーに入ってくれたことで、俺は安心して前に出られるようになった。

もしラファにスタメンを選び直すチャンスが与えられたら、きっとハマンをチョイスしただろう。


54分 
リーセが左でボールを受けた。
クロスをくれたら、俺がゴールを決めてやる!

カモン、ジンジャー!

ぬぬっ、リーセのクロスはカフーにブロックされた。
ところが、弾かれたボールはリーセの方に転がり、再びクロスを上げた。

俺は12ヤード(1ヤード=0.9m)離れたところにいたが、そのキラーパスに合わせて思いっきりジャンプし、ジーダの頭上を狙ってヘディングした。


スチービーヘディング
脚がピーーーン!!


ジーダは腕を伸ばしたが届かず、ボールはネットを揺らした。

ヤッタ━━(゜∀゜)━━ッ!!

54分 3-1

これぞ、コレクターを喜ばせる一品だ。
俺にとってそのシーズン唯一のヘッダーであり、
リバプールがその年CLで決めた唯一のヘッダーだった。

ハマン、リーセ、ありがと~!
ラファ、作戦を変更してくれたことに感謝します。

スタジアムのムードは一変した。
俺はリバプールファンの方に駆け寄りながら、両手をぶんぶん回して扇動した。

鼓舞
カッモーーーン!\(`∇\) (/`∇)/


ファンが俺たちを鼓舞してくれたお返しだ、盛り上がっていこう!
声援がパワーアップした。

さぁ、ミランが息を吹き返す前に、ヤツラの急所を狙っていくぞ。
攻撃の手を緩めるな!

2分後、ハマンがスミチェルにパスをした。
スミチェルはゴールマウスから25ヤード離れたところにいて、敵は油断していた。
セードルフの寄せは甘く、ジーダはボールに触るのがやっとで、そのままネットへと吸い込まれていった。



スミチェル
うっひょ━━━ヽ(´∀`ヽ)━━!!!!

56分 3-2


スミチェルを祝福しようと集まった仲間に
「よしっ、3点目を取りに行くぞっ!」と叫んだ。


3分後、キャラがボックス近くにいたバロシュにスルーパスを出した。
チャンス!
俺は「ミリー!(=ミラン・バロシュ) ミリー ミリー ミリー!」
と叫びながら走り込んだ。

バロシュはセルフィッシュな選手だと非難されていたが、この夜は違った。
俺に気付き、ヒールパスをくれた。

エリア内に走り込んだ俺の左足に 後ろから来たガットゥーゾの足が掛かって、俺は倒れた。

ガットゥーゾ
先生、ハーイ!!


「ペナルティ!」と一斉に叫んだ。

メフート・ゴンサレスは選手たちに囲まれた。
ミランのヤツラは俺がダイブをしたと言い(バカ言うな!)
キャラはガットゥーゾの退場を要求した。

ところで、ラファはPKキッカーを誰にすると言っていたっけ?
俺ではなかった。
ルイス・ガルシアがボールをキャラから受け取ろうとしたが、
キャラはアロンソが指名されたことを覚えていた。

アロンソは慎重にボールをセットすると、右足で左下に強く蹴った。

おっし! と思ったが、ジーダが弾いた。
くそっ! と思ったが、アロンソのリアクションは超高速だった。

ルイス・ガルシアとネスタも詰め寄ったが、アロンソ自ら今度は左足で左上に蹴り上げた。


アロンソPK
スゲーーッ! ヤッター(≧∇≦)人(≧∇≦)人(≧∇≦)

60分 3-3

バロシュ
うぐぐぐ。。。

走りかけたアロンソをバロシュが倒し、その上にみんなが重なった。
歓喜のダンゴの下でアロンソは見えなくなった。

ダンゴ直前
どうしていつもルイス・ガルシアはボールを抱えてるの?ww



たったの6分でミランのハートを砕いてしまった。
あまりにも急な三失点はヤツラに立ち直る隙を与えなかった。

バン バン バン!!
玉突き衝突に巻き込まれたような顔をしていた。


ラファは3枚目の交代カードを切ってきた。
85分 
バロシュに代えて シセ

アンチェロッティはミランの屍を蘇生させようと、
86分 
クレスポに代えて トマソン
セードルフに代えて セルジーニョを入れてきた。

90分 
セルジーニョがミランの左サイドで飛び回り、スミチェルが苦戦しているのを見て、ラファが俺を呼んで指示した。

「スティーブン、右サイドバックに行け!
 セルジーニョをマークするんだ!」

ありがと、ラファ!

入ったばかりのセルジーニョの動きが激しすぎて、俺のフクラハギは痙攣を起こしそうだった。
審判が後半終了の笛を吹いた時、ボロボロのヘトヘトになっていた。


3-3


   -延長に続く―




有名な6分間の話、どうでしたか?
あの時ライブで観てた人、あるいは何年か後に録画で観た人、興奮が蘇ってきませんか?

・自叙伝にはないけど、私が萌えたのは70分、デュデクが弾いたボールをシェフチェンコが押し込み、それをトラオレがギリギリでクリアしたシーンです。

トラオレはレッズ・イレブンの中で可哀相なほどレベルが低くて、何度もハラハラさせられたけど、このクリアは大きい! 
あそこでもしミランに追加点が生まれていたら、大変なことになっていたはず。

その後、キャラにすごい剣幕でデュデクが叱られていたのも今となっては笑い話です。

・80分くらいから ミランの選手が球を持つ度に凄まじいブーイングが聞こえるようになり、アタテュルクがアンフィールド以上にホームのような雰囲気になりました。

・85分、複雑な模様の頭髪で登場してきたシセのとってもエラそうな感じが笑えました。



さぁ、同点に追いついて、これから延長戦、そしてPK合戦へと続きます。
結果は知ってるけど、早く知りたい! そんな感じです♪
お楽しみに~。

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